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適切な初乳管理とは

 6月に入り、1年の折り返しがすぐそこまで迫ってきました。気温もグッと上がってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

 前回の予告通り、今回は初乳管理についてまとめました(更新が遅くなり申し訳ございません)。初乳について簡単に書いた記事は以前にもありましたが、今回は現場ですぐ実践していただけるようより詳細な内容となっておりますので少しでも皆様の参考になると幸いです。とは言え、見返しやすいよう前回同様1枚にまとめてありますので内容はややコンパクトです。「もっとここが知りたい!」「うちのやり方はどうなの?」など気になる点がございましたらいつでもご相談ください。
 以下、資料です。

 補足です。凍結初乳を融解して使用または搾った初乳をパスチャライザーにかけてから使用される方もいらっしゃると思います。その際の温度は60℃を超えないようにしてください。60℃より高い温度に初乳がさらされるとタンパク質である抗体が破壊されてしまいます(パスチャライザーの60℃30分はOK)。凍結初乳の融解については資料によって40℃-50℃が推奨される場合もありますが、融解まで時間がかかりますので上限は60℃として作業時間に合った温度で行なってください。

 今回は子牛の下痢に関連してお伝えしましたが、初乳中の抗体が有効なのは下痢だけではありません。母親が獲得している抗体(ワクチンや過去の感染から)が引き継がれるので肺炎やその他感染症についても重症化のリスクを低減できます。様々な感染症から子牛を守るために、初乳(または初乳製剤)は必ず必要量を与えるようにしましょう!

文責:後藤

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